いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.105 − 2011年5月1日(日)  
  鎌倉市内に大きな被害はありませんでしたが、防災対策、特に津波対策や避難所のあり方など、多くの課題が出ました。いつ起きるか分からない大規模な地震に備えて、現在、早急に津波ハザードマップの見直しや避難対策(避難場所の再検討、避難訓練、防災教育の充実など)、防災無線対策(試行的に受信機を家庭に設置すること)などを進めています。
防災対策についての詳しいご質問、ご相談等につきましては、防災安全部総合防災課(市役所第3分庁舎2階 電話番号 0467-61-3875)まで、お願いいたします。
また、あくまでも参考ですがGoogle(グーグル)が無償提供する地図が『標高』を調べるのに便利です。情報提供まで。

同時に、鎌倉市として、被災地の支援を継続して行っていますのでご紹介いたします。

@住宅提供支援事業
財団法人・雇用振興協会のご協力により、手広5丁目にある手広雇用促進住宅の10戸を提供。家賃、敷金、駐車場料金は無料とし、入居者は光熱水費と共益費のみの負担となります。入居の期限はまずは、9月30日までとします。(最長2年間まで延長可)。
また(社)神奈川県宅地建物取引業協会鎌倉支部及び(社)全日本不動産協会湘南支部の協力を得て、市内の民間賃貸住宅の50戸を提供します。

A生活支援事業
まず、住宅家賃等の補助については、家賃について月額5万円、駐車場料金について月額1万円を補助します。また、生活支援金として、1世帯あたり月額3万円、新たに入居される世帯に対しては、1世帯あたり10万円の入居支度金を支給いたします。また、生活に必要な家具等の調達策として、リユースネットなどを活用した支援策を実施いたします。

B就労支援事業
市内での就労を希望する被災者について、市の非常勤職員または臨時的任用職員として採用します。当面は10人程度とし、状況に応じて拡充いたします。市内の民間事業所に被災者の雇用について広く呼びかけ、雇用主と被災者とが効率的に出会うことができる機会をつくります。

C余暇くつろぎ事業
鎌倉に滞在している被災者の方々を、各種行事や施設にご招待いたします。

D被災地へのボランティア活動支援事業
ボランティア保険に加入してもらい、その保険料を市が負担したり、被災地に向かうボランティアの車両のうち、災害派遣従事車両証明書の発行対象となる車両に対し、燃料費を補助します。

これらの支援事業については、市費と、市の被災者救援募金として多くの方々にご協力頂いている浄財により実施いたします。今後さらに、広く募金を呼びかけてまいりますが、その一環として、ゴールデンウィーク中に鎌倉市職員有志が無償ボランティアで、大船駅、鎌倉駅、北鎌倉駅各駅で募金活動を実施いたします。お見かけの際には、温かいお言葉をいただけますと大変嬉しいです。厚かましいお願いではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。これまで、3000万円を超える義援金など、鎌倉市民の方々からの支援や、支援のお申し出をたくさん頂いております。改めて感謝を申し上げます。

大気中や水道水、海水、土壌等の放射線量と放射能濃度について、鎌倉市ではこれまで大気中の線量を、簡易測定器によって計測した数値を参考値として公表してきましたが、今後神奈川県に対して、計測地点を増やすなどによって、より詳しく迅速に公表するなどの要望を行って参ります。

鎌倉市では5月1日から、被災者支援の特命担当を設置し、被災地支援体制、そして防災体制を強化しました。継続して、市民の皆さまの安全安心のために全力で取り組んでまいります。

その他、鎌倉市としては『自粛ムード』にはしないよう、これまでも流鏑馬開催や復興支援バザーなどに協力をして参りました。しかしながら、夏の花火大会につきましては、開催のための資金集め(毎年、観光協会の会員さんが中心になって、ボランティアで行っています)、警察による警備体制が整わない(被災地へ派遣されているため)などの理由により、開催したくても出来ない状況で、中止せざるをえなかったことを、ご理解ください。
 
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Akiary v.0.61