いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.95 − 2009年7月1日(水)  
  ■■■近代美術館 鎌倉館■■■

鶴岡八幡宮境内に建つ、県立近代美術館・鎌倉館は、日本で最初の公立近代美術館として昭和26年に開館をしました。
美術館の設計は、日本を代表する建築家、坂倉準三さんが手がけたということもあり(その他、渋谷駅や新宿駅西口ターミナル、神奈川県新庁舎の設計等、数々の作品があります)、公立美術館として常に注目を集めてきた存在であるといえます。

しかしながら、昭和40年〜50年にかけて全国的にも美術館が次々に造られ、また神奈川県では平成15年の葉山館開館、そして鎌倉館の施設の一部が耐震強度不足で閉鎖されるなど、時代の流れとともに、その役割が少しずつ低下をしてきていると感じます。
そのような中、平成28年に、鶴岡八幡宮との土地の賃貸契約が終了し、県としても更新をする予定がないということです。つまり近代美術館・鎌倉館の閉館が予定をされていますので、今後の跡地利用が気になりますが、まだ施設自体を撤去するのか、移設するのかなど、何も決まっていません。

鶴岡八幡宮が所有する土地であり、かつ様々な法律の規制がかかっている場所ですので、その使用には大きな制限がありますが、鎌倉にとっては重要な場所ですので、今後のあり方について、注視をしていきたいと思います。

■■■大船フラワーセンターの今後■■■

6月に開催した玉縄地区の「松尾たかしの街かど懇談会」において、大船フラワーセンターの今後について、参加者の方々と議論をしました。
 今年の7月から、これまで無料だった65歳以上の方と高校生の入園料が100円になりましたので、参加者の方からは「頻繁に行くので、年間パスポートを作って欲しい」という要望や、またお子様をお持ちの方からは「トイレに洋式がないのは困る、またオムツ交換所の設置やベビーカーや車椅子でも通りやすいように」という要望もいただきました。
 
現在、県では見直しに向けた検討を進めています。いただきましたご要望を反映できるように、取り組んで参ります。
また、フラワーセンターの事業予算は、歳出約7200万円に対して、歳入が約5200万円となっています。夏季の入場者が少ない現状などから、早朝や夜間開館の検討や、季節ごとの目玉になる展示、親子で参加できるイベント、県民参加によるガイドツアーの強化、レストハウスやお土産の充実などの取り組みを強化することによって、多くの売り上げ増を見込めると考えます。そうして捻出した財源によって更なるサービスの充実を図り、多くの方に利用され愛される施設へと成長していく必要あります。 
 
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Akiary v.0.61