
静さん
そうそう、市長。

松尾
はいはい、なんでしょう。

静さん
深沢地区の街づくりなんですが、鎌倉市役所も移転するっていう噂を聞いたんですけど、本当なんですか?

松尾
はい、2028年の開設を目指して検討を進めています。

静さん
今の市役所でも、まだ十分使えそうなんだけどなあ…。鎌倉駅からも近いし。

松尾
実は老朽化がかなり進んでいまして、大災害に備える上でも移転は一つの選択肢だといえます。仮に大規模な地震が起きて市役所の機能が維持できなくなると、災害対応や復興に大きな支障を来すことになりかねませんし。

静さん
災害に強い街づくりってことか。

松尾
あわせて、市役所が移転した後の跡地の有効活用もできます。

静さん
どんな使い道があるの?

松尾
まず、大前提として、市役所の窓口機能は残します。
鎌倉地域にお住いの皆さんへの行政サービスが低下しないようにします。
そして、図書館や市民ホール、NPOセンターなどを置き、市民の皆さんの学びや文化活動の拠点とすることで、より魅力ある鎌倉市になっていくと考えています。

静さん
でも、噂だと移転には180億円もかかるって聞いたけど…

松尾
180億円は、本庁舎に必要な面積に、近年の床面積当たりの建設コストを単純にかけあわせて出した金額ですので、おおよその目安です。

静さん
なるほど。そういうことなんだね。
でもさ、こういう大切なことって市長が勝手に決めちゃっていいの?

松尾
約半年にわたり、市民の皆さんと本庁舎について対話を重ね、、「市民の想い」として取りまとめました。そしてその後も市民の皆さんとの対話を重ねてプランをつくってきました。

静さん
なんだ、市民と一緒に話し合ってきたことなんだね!
市長が一人で勝手に決めたことじゃなかったんだね。

松尾
そうなんです。市民のみなさんのご協力があってこその企画なんです。
それに市役所のあり方も大きく変わっていくと思うんですよ。

静さん
それは、どういうこと?

松尾
コロナ禍で、キャッシュレスなど様々な分野での電子化が進んでいますよね。行政サービスも同様で、新たな生活様式にあわせた市役所のあり方を考えることが必要です。今後、市役所の仕事は一気に効率化が進み、組織もコンパクトなものになっていく、いや、していかなければなりません。市役所移転は、そうした一大行政改革の契機となる可能性があり、新しい行政体を目指すチャレンジといっていいと思います。

静さん
鎌倉市と同時に、市役所もの未来も楽しみだね。

松尾
ええ、ぜひこれからの計画の推移を見守っていただければと思います。