
頼朝くん
ちょっとちょっと、聞いてくださいよ、松尾市長。

松尾
おや、どうしました?

頼朝くん
市役所にワークステーションっていうのができたって聞いたんだけど。

松尾
はいはい、平成30年度に開設しました。

頼朝くん
ステーションっていったい何をやっているの?
新しい東海道線の駅をつくる係?

松尾
駅じゃありませんよ。
障害者の皆さんが仕事をするコーナーです。

頼朝くん
え、普通の会社で働くのじゃなくて?

松尾
実は鎌倉市には、18歳から65歳の就労年齢にあたる障害者が約2,700人いらっしゃって、実際に働いている方は、そのうちの半分にも満たないと言われていました。
言い換えると、働きたくても働く場所がないという方がたくさんいるということです。

頼朝くん
意欲はあるのに仕事が見つからないんじゃ、困ったね。

松尾
ええ。そのため、外出の機会がなかなか持てないなど、つらい思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。

頼朝くん
なんとかしなきゃ、松尾市長!

松尾
はい!
そこで企業の皆さんに、障害者の方を受け入れてくれるよう、採用へのご協力をお願いしています。
ただ、すぐに結果を出すのは難しいのが現状です。

頼朝くん
確かに一気に採用を増やしてもらうなんて無理だろうなあ。

松尾
ええ。

頼朝くん
それに、採用するとしても。どうしても仕事に必要なスキルを持った人材が先になっちゃうよね?

松尾
そこで障害者が、スキルを磨き、自信をつけていただく場を提供しようと考え、市役所の中にワークステーションを設置したんです。ここで就労体験していただくことで、働きに出る第一歩としていただければとスタートし、令和5年11月末に、2000人を達成しました。

頼朝くん
なるほど。簡単ではないけれども、まずは一歩を踏み出し、継続していくことが大切なんだね。

松尾
企業の皆さんにも引き続きご協力をお願いして、官民全体で支えていく仕組みを目指していきます。農業と福祉のコラボレーションにも取り組んでいます。今後に期待してください!