いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.27 − 2003年10月1日(水)  
 
いざ、鎌倉フロンティアへ!    27 2003.10月号
広町113億円を反対した理由
『広町緑地の買取り』に、私は反対をしました。

私は、広町の緑を守ることには、賛成をしています。そして守る為には、所有者から買い取らなければならないことも承知しています。しかし今回、反対をした理由は、約113億円という価格にあります。

常盤山緑地で28,400円/u、高野台緑地で25,100円/u。なのに、この広町緑地は30,700円/uです。(坪当たりでは、約101,000円)。

 また、ハザマ、戸田は昭和48年頃から所有していましたが、山一土地は平成元年に取得しています。この平成元年は、バブルの最盛期(平成元年12月29日に日経平均株価が史上最高値の約38,900円を記録)で、土地の価格も急上昇している時です。その時に山一土地が取得した金額に近い額で、今回買取るのです。バブル崩壊後、土地の価格は下落(少なくとも3〜4割は下落)を続けています。

そのようなことがあるにも関わらず、なぜか行政は買い急ぎます。契約を止めろとは言いません。この広町の問題は、ここに至るまで、20年以上の経過がありました。なのに、なぜここで数ヶ月でも待てないというのでしょうか?

この広町緑地の借金返済は、平成44年頃まで続く予定になっています。子や孫の世代にまで負担を残す、113億円という税金の支出に関わる重大なことを、絶対に拙速に決めてはいけません。しかしながら採決の結果は、賛成多数で『可決』されました。
都市計画税の増税に反対した理由
『都市計画税の増税』に、私は反対をしました。

本会議における、私の一般質問の中で、『この都市計画税の増税は、市長の選挙公約を破棄したことになるのではないか?』という質問に対して、市長は『そのようにとられても、いたし方がない』と発言をされました。このことは、市民そして議会に対する背信行為であると共に、政治不信を招く行為です。

 また都市計画税は、都市計画事業、または土地区画整理事業に要する費用に全額が使われている

目的税ですが、市の都市計画事業、または土地区画整理事業に対して、『どのように使用するのか』という委員会での質問に対して『それはこれから考える』旨の発言がありました。市民に対して負担をお願いするのに、その認識は甘すぎます。市民に対する説明責任を、まったく果たしていません。

 そして、そもそも市民に負担をお願いする前に、行政は自らの無駄を省く努力を、それだけ本気でやっていますか?ということです。少なくとも市民は、まだまだ行政には無駄が多いと感じています。

以上のような理由から、私は反対をしました。しかしながら採決の結果は、賛成多数で『可決』されました。
山崎の温水プール建設に賛成した理由
『山崎の室内温水プール建設』には賛成をしました。

この温水プール建設は、平成11年3月の議会で1度否決されてから、PFIを活用した建設方法に変更し、当時の建設費は約15億円だったのに対し、建設の中身に違いがあるものの、今回はそれよりも約6億円安い、建設費約9億円が市の負担になります。

 PFIでは、この事業の成否が、委託した民間企業によるところが大きいため、『倒産したらどうなるのか?』『建設が予算をオーバーした場合、市へ追加負担はないのか?』『安かろう、悪かろうではないが、建設に手抜きがされることがないのか?』等々、多方面から質問をしましたが、そういうことがないように契約が締結されていること、また、やりっ放しではなく、今後、しっかりと行政が監視を続けていくことが約束されており、この議案には賛成をしました。私も、行政任せにせず、今後の推移をしっかりとチェックしていきます。 採決の結果は、賛成多数で『可決』されました。
 
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