いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.10 − 2001年8月1日(水)  
 
いざ、鎌倉フロンティアへ!    10 2001.8・9合併号
ホームページ(HP)の改良を

 (質問)私のところに、『鎌倉市のHPは見づらい』という意見が多く寄せられていることもあり、レイアウトの改善、子供向けページの作成、市民の意見を取り入れるための掲示板の活性化、メールマガジン・メーリングリストのサービス開始等を要望します。
(回答)各省庁のHPにあるキッズページを参考にしたり、掲示板に新たなテーマの活用、総務省のHPにあるパブリックコメントの採用をしたりするなどを検討します。

ケータイ対応

(質問)今後、携帯電話などのモバイルに対する情報提供が重要になると思いますが、市で10月に正式に公開予定のiモード用コンテンツとしてどのような情報を搭載していこうと考えていますか?
(回答)観光情報・施設案内で10月から正式公開し、さらに防災・環境手形・芸術館等のイベント・市民生活、健康に関する情報を広範囲で搭載する予定です

サービスの向上を
(質問)ホームページ上での『図書貸出予約サービス』(東京都荒川区で導入)『スポーツ施設の予約サービス』(厚木市・他多数導入)は、鎌倉市ではいつ頃導入の予定があるのでしょうか?
(回答)第3次総合計画・後期実施計画の中で導入が予定されています。(図書貸出予約サービスが平成15年・スポーツ施設予約管理システムが平成16年)
【解説】とてもではありませんが、平成16年までのんきに待っていられません。予約システム導入には、高額の費用が掛かるというのであれば、例えばメールを利用した予約やスポーツ施設の空き情報をHP上で公開し、1週間に1度でも職員が更新すれば、利用者にとって借りやすくなり、利用促進につながります。
皆さんは市民カードをご存知でしたか?

(質問)平成15年度を目標に、国が進めている住民基本台帳ネットワークシステムの導入に平行して、希望する市民にICカードを交付することになると思います。そこでまずお聞きしたいのですが、現在使われている市民カードは何人くらいの市民に交付していますか?また、カードの作成費用は幾らで、1ヶ月の利用者は何人ですか?その為に設置されている自動交付機の年間維持経費は幾らでしょうか?
(回答)3905枚発行、作成費用は1万枚で65万円(1枚65円)、
1ヶ月平均36件の利用、年間維持経費は198万7704円です。

【解説】現在の市民カードは平成4年に導入しましたが、認知度が低く、利便性が悪いため、利用率が上がりません。それに約9年間、年間約200万円ずつ使ってきています。導入時はこれで窓口の人員削減になると思われていたようですが、実態は全然違います。費用対効果を考え、見直しをしっかり行っていれば、こういう無駄は省けました。

平成15年にICカードが導入される予定です

(質問)この市民カードの失敗を踏まえて、ICカードの有効活用をどのように考えて、どのような取り組みをしているのでしょうか?
(回答)庁内検討会を立ち上げて平成14年10月に結論を出し、地域の情報基盤として使えるようにします。また、情報処理システム研究会にICカード検討部会を設け、空き領域活用の検討を行います。金融機関や民間企業との連携を視野に入れながら取り組む必要があります。
【解説】ICカードの最大の特徴は、住民記録(住民票交付や身分証明等に利用できます)にかかる情報以外の部分の空き領域を他の業務に(例えば印鑑証明、納税証明、図書カード、施設予約など)有効活用が出来て、その活用方法が各市町村にゆだねられている点です。すなわち、このICカードの成否は各市町村の『やる気』にかかっていると言っても過言ではありません。ICカード発行には端末代金も含め億単位の税金を投入することになりますので、絶対に市民カードのような失敗は許されません。そこで、早期での市民への周知徹底とサービスの充実を要望しました。

まとめ
急速なIT化に伴ない、各自治体は様々な工夫・取り組みをしています。鎌倉市が他に劣らぬサービスを提供するためには、更なるIT活用の推進が求められます。ただ、そこで大事なことは、1億円以上もするシステムを購入することだけを考えるのではなく、様々な工夫や知恵を出すことによって、お金を掛けず、それに準ずるサービスを提供することを常に考え、試してみることだと思います。
 
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